新規就農はなぜ難しい?5年分のデータで見る現状・離農率・成功の秘訣

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新規就農はなぜ難しい?

5年分のデータで読み解く現状・離農率・成功の秘訣

日本の農業は、いま深刻な担い手不足と高齢化の波に直面しています。

その中で、新たに農業を始める「新規就農者」への期待が高まっているのですが――

「よし、農業で第二の人生!」と意気込んでも、現実はなかなか厳しいみたい…

今回は、過去5年分のデータをもとに
「新規就農者ってどんな人たち?本当にやっていけるの?」という疑問にお答えしていきます!

新規就農者の数は減っている?

まずは、ここ5年間の新規就農者数を見てみましょう。

年度新規就農者数(人)前年比増減率
2019年55,870
2020年53,740-3.8%
2021年52,290-2.7%
2022年45,840-12.3%
2023年43,460-5.2%

年々、右肩下がり。特に2022年の減少幅は大きく、12%以上も減っています

毎年1万人近く減ってるって…これは大問題!!

就農スタイルの違いとは?

一口に「新規就農」と言っても、実は3つのタイプがあります。

  • 新規自営農業就農者:自分で農業経営を始めた人
  • 新規雇用就農者:農業法人などに雇われて働く人
  • 新規参入者:農家出身ではなく、別業種からのチャレンジ組

2023年の内訳は次のとおりです。

  • 自営就農者:30,330人
  • 雇用就農者:9,300人(前年比 -12%)
  • 新規参入者:3,830人

法人に就職する人がグッと減ってるんだね。やっぱり待遇の問題…?

若者の農業離れも深刻…

では、農業の未来を担う若者(49歳以下)はどうでしょう?

年度若年層新規就農者数全体に占める割合
2019年18,000人約32.2%
2020年17,200人約32.0%
2021年16,500人約31.6%
2022年15,890人約34.7%
2023年15,000人約34.5%

割合は横ばいか少し上がっていますが、実際の人数は年々減少しています。

人数は減ってるのに割合が上がってるって…
年配の就農者がもっと減ってるのかも?

若者の減少率は?

年度若年層就農者前年比
2019年18,000人
2020年17,200人-4.4%
2021年16,500人-4.1%
2022年15,890人-3.7%
2023年15,000人-5.6%

若年層もじわじわ減っていて、2023年は特に大きく落ち込んでいます

背景には、以下のような理由があると考えられます。

  • 都市部への人口集中
  • 農業の収益性への不安
  • 労働時間や肉体労働への抵抗感

若い人が夢を持てない仕事になっちゃってるのかも…

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新規就農者、離農してしまう理由は?

「よし、農業やってみよう!」と意気込んで農業を始めたものの、数年で離農(農業を辞めること)する人も少なくありません。

研修生の約35%が、4年以内に農業を辞めてしまうというデータもあります。

その理由はというと…

  • 「思っていたのと違った」:31.5%
  • 「給与など待遇に不満」:19.7%
  • 「労働時間がきつい」:13.4%
  • 「将来が不安」:10.2%

(引用: マイナビ農業-就農、農業ニュースなどが集まる農業情報総合サイト

やってみたら現実は厳しかった…って声が多いのね

実際に生活できている人は?

総務省の調査によると、自治体が認定した「青年等就農計画」の期間が終了し、実際の所得が確認できた28人のうち、目標としていた所得を達成できたのはたったの4人(14.3%)だけでした。

残りの24人(85.7%)は目標に届かなかったという、厳しい結果が出ています。

さらに、新規参入者などが受け取っている「経営開始型の資金(最長5年間支給)」について、支給期間が終了した人たちの離農状況を調べたところ、
平成28年10月時点で対象となった2,845人のうち、農業を辞めた人は71人(離農率は約2.5%)でした。

多くの人が農業を続けてはいるものの、就農から約10年以内の新規参入者に「農業で生活できていますか?」と聞いたところ…
なんと75.5%もの人が「生活できていない」と答えたそうです!

(引用:調査農業労働力の確保に関する行政評価・監視-新規就農の促進対策を中心として-結果に基づく勧告(総務省)

農業したいけれど稼げない…そんな厳しさがあるんだね

じゃあ、成功するにはどうしたらいいの?

もちろん、成功している新規就農者もいます!
その秘訣を見ていきましょう。

成功のカギ3つ!

  1. 経営マインドを持つこと
     → 農業も立派な「ビジネス」。収支やマーケティングも超大事!
  2. 資金と農地の確保
     → 初期投資や農地探しはハードルが高いけど、補助制度が頼りになります。
  3. 技術と販路の確保
     → 高収益作物(例:トマト・イチゴ)+安定した販売先=勝ち筋!

情熱だけじゃ続かない。計画と仕組みがあってこそ!

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支援制度はちゃんと活用しよう!

国や自治体では、新規就農者向けにさまざまな支援策を用意しています。
補助金、研修制度、就農支援窓口などなど…

ひとりで悩まず、プロに相談!これが第一歩かも

まとめ|農業は「挑戦」だけど、可能性もある!

農業に新しく飛び込むのは、簡単なことではありません。
でも、正しい知識と準備、そして支援を上手に使えば、夢を実現することも十分可能です。

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